挨拶：葬儀コーディネート

家族が亡くなり、悲しみの中で葬儀を行わなくてはならないのは精神的に大きな負担となります。そんな中でも、お通夜、告別式と儀式が進んでいくたびに行わなくてはならないのが、参列者に向けた挨拶です。普段人の前で話をすることがなれている人でもいつもと事情が違うかもしれません。

ましてなれていない人ならなおさらです。しかし、つらいことですが、参列してくれたお礼を述べることは大切です。特に最後のお別れをした後の出棺の時の挨拶は、葬儀の締めくくりともなるので、あらかじめ流れをおさえておくべきでしょう。

仏式の葬儀の場合、出棺時には遺族が故人の遺影や位牌を持ち、参列者にお礼の挨拶をします。まずは参列してくれたことへのお礼、故人が生前お世話になったお礼、今後の遺族に対するこれからもよろしくお願いしますというお願い、そして締めの言葉が大体の流れです。

うまく言わなくてはならないということはありません。感謝の気持ちを伝えることで十分だといわれています。

家族が亡くなって、お通夜や葬儀、告別式において、喪主の挨拶は欠かせません。最近は家族葬を行う人も増えていますが、家族と近親者だけだからといって、何も言わなくても良いということはありません。家族葬は家族と故人にとってごく親しい友人などが参列しますが、参列者が限られているというだけなので、式は一般的な形と同様に進行します。

ですから、そこで喪主の挨拶は必ずしなければなりません。お通夜や葬儀、告別式では、いずれも終了したときに述べます。また、お通夜での通夜振舞いや法要として精進落としがあればその開宴、終了にも感謝の気持ちを述べます。

家族葬の場合はほとんどが身内だけともいえるので、改まったことを言わなければいけないということは一切ありません。葬儀に参列してくれたこと、生前故人がお世話になったことなど感謝の気持ちが伝われば、いちばん良い挨拶となります。